ギタリストのお金のリアル!収入、稼ぎ方、プロを目指す方法!美容師と比較|JGT#79

ギタリストのお金のリアル!収入、稼ぎ方、プロを目指す方法!美容師と比較|JGT#79
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オープニング
音楽家って、好きな音楽で生きていくのってめっちゃカッコいい!でも、どうやって稼ぐの?どうやって、なるの?
今回は音楽家の収入のリアルを、美容師、イラストレーター、フィットネストレーナーと比較して徹底解説!ライブやレッスンのような、ユーザーとしても触れたことがあるような身近な稼ぎ方から、音楽事務所の裏側、夢と安定の戦略、リスクまで、深掘りしていきます!
動画の流れをザッとご紹介します。
①ライブやレッスンで稼ぐ『単価積み上げの仕事』、この辺りは実際上手くいくかは別として、想像しやすいかと思います。
②イベント演奏や、CM音楽など『予算の仕事』
YouTuberで言えば企業案件です。
これは基本的に直接個人に話が来ると言うよりは音楽事務所など、エージェントなど何らかの法人が契約に際して間に入ることが多いと思います。
③他業種と比較して、音楽家の強みと弱みを明らかに。
④リアルな廃業リスクについても隠さずお話します。
⑤音楽家を目指す人に向けて、全体のまとめ
ミュージシャンの収入ってどうなってるの?って気になる方もミュージシャンを目指している方も、稼ぎ方からリスク、夢の追い方まで全部わかる、お楽しみいただける内容ですので、ぜひ最後まで動画をご覧ください。
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セクション1:単価積み上げの仕事(ライブ・レッスン)
まず、音楽家の稼ぎ方で一番イメージしやすい『単価積み上げの仕事』単価×回数で収入が決まります。音楽家だと、ライブチケット3000円で100人来たら30万円。ストリーミングは1再生0.5円で100万回なら50万円。のような感じですね。
もちろんこれは相当上手く行っているケースですが、リアルに身近にありそうな規模だと3000円で15人集客だと45000円、バンドメンバーが4人だったらひとり11250円ですね。
ストリーミングは1再生0.5円で1000回なら500円。膨大に再生されないことには、お小遣いにも満たないので、これはもう収入の試算から省きます。
一か月で同条件のライブを10回出来たら「11250円×10回」=112,500円
仮に都内各所でライブをやっていたとしたら、およそ同一エリアで、延べ150人を毎月動員したとして、この収入なので、ちょっとキツイですかね…ちょっと生活苦しすぎ…
バンドメンバーが2人なら頭数が減って22.5万円。これならいちおう生活できますが、メンバー数が減ると集客力は少し減ってたぶん月収20万円くらい。
しかし実際はライブハウスに下手したら半分くらい持ってかれたりしますし、交通費や、楽器のメンテ代、リハ代とか掛かっていたら、要するにまあ暮らせません(笑)この形式のライブ活動で月にコンスタントに10万円稼げていたら大したものだと思います。
また、単価積み上げの仕事には、レッスンも含まれます。
ざっくりした例ですが、仮に個人レッスン1コマ5000円で、生徒数が10人、月平均1.5回通っていたとすると、7.5万円。生徒数が20人なら15万円と言うところでしょうか。個人でこれが出来れば悪くない収入だと思いますが、もし楽器店などで教えていたとしたら、やっぱり半分は持ってかれますね…
ちなみに大学や専門学校の非常勤講師は1コマ1~2万円、週2コマで月10万円とかそのくらいでしょうか。常勤講師は給与制で月20~30万円と安定だけど、ポストは超レア。
セクション1-2:単価積み上げの仕事(他業種との比較)
他の業種も見てみましょう。美容師はカット5000円で1日10人なら5万円、月間20日間やるとそれだけで100万円。キャバクラヘアメイクは1回4000円~6000円程度、1日5人、週5日で週8万円、銀座の高級店だと週15万円とかそのくらい。月間だと32~60万プラス、カット&カラーなどで、上手くやると月間売上200万も夢じゃない。
もちろん、サロンなどに勤務していたりしたら、これが全額もらえる訳ではないですし、自分のお店だったら、家賃など固定費も掛かることでしょう。
イラストレーターはキャラクターデザイン1件1万円で10件なら10万円、件数が増えるのはこなしきれないだけなので、この仕事形態だけで生活しようと思ったら単価を上げるしかありません。
フィットネストレーナーはパーソナルトレーニング、相場は幅があるのですが1回7000円で週20回なら14万円、月収56万円。オンライン1回4000円で仮に月間10コマでも月4万円上乗せして、月収60万円ほどでしょうか。
幾つか例を挙げましたが、しかし業種によって需要の起こり方が全然違います。
美容師の場合はお客さんの髪は自然に伸びますし、カラーも色が落ちたりしますので自然に需要が生まれます。キャバクラが営業を続ける限りヘアメイクの需要も発生します。また自分で自分の髪の毛を切ったり、専門的なヘアメイクを自分でやるのは難しいですから、美容師の需要がゼロになることはあり得ません。またフィットネストレーナーも健康志向からの需要がゼロになることはないでしょう。
音楽家の場合、ライブやレッスンは『好き!』『習いたい!』と言う能動的なお客さんが必要ですし、イラストレーターもデザインの完成品が『欲しい』と言う需要に頼る。
つまり集客が大変で、ライブに誰も来ない、レッスン10コマ埋まらない、なんてリスクもあるよ。と言うか、そう言ったケースの方が多いかもしれません…
しかし、逆に言えば、集客さえできれば、超奇跡的なほどに成功した場合にこの中で一番収入が高いのはミュージシャン。集客数、販売数によっては、収入は青天井!夢がありますね。
次は集客数、販売数に寄らない仕事。「予算の仕事」についてお話します。
セクション2-1:予算の仕事(概要・イメージ)
次は、『予算の仕事』。予算が決まっていて、その一部が収入となるケース。音楽家だと、各種イベントでの生演奏(各種イベントでの出し物、結婚式、企業パーティー、行政の催事など)、あるいはCMなど映像作品に付随する音楽だったり。
イベント費用、制作費などの予算が仮に総額100万円なら、そのうちの一部が音楽家に支払われると言うことになります。極端な例で言えば100万円がマックスの収入だけど、もちろんそんなことはあり得なくて、相場は1万円~2、3万円のレンジか、良くて5万~10万円と言うところ。
だけど、こう言った仕事が直接個人に来ることはまれで、もし来たとしてもめちゃくちゃ足元見られることが多いかな。基本的には仲介する音楽事務所が間に入って、音楽事務所からの仕事依頼と言う形になるので、音楽事務所が10万円貰ったら、音楽家に1万円とかじゃないかな。ってのは10万円のうち半分は事務所が取って、4人編成で演奏したなら残りの5万円から交通費や雑費を引いて山分けしたら1万円ってことです。
コンスタントに50万円の案件を取れている音楽事務所だったら、もう少し多くミュージシャンに支払われるだろうけど、そんな案件をバンバン取って来れるエージェントはなかなかいない気もするな。
他業種で言うと、美容師ならブライダルヘアメイク(5~10万円)、サロンや事務所経由。イラストレーターは広告デザイン(5~20万円)、企業やエージェント経由。トレーナーは企業セミナー(5~10万円)、ジムやエージェント経由。
とにもかくにもこう言った「予算の仕事」にありつくには音楽事務所などのエージェントに依存する他なく、つまりそのエージェントとのコネがないと仕事にありつけない訳です。
超優秀なエージェントと良好な関係を築けたら、たくさん稼げるかもしれません!
セクション2-2:予算の仕事(続き~ここまでのまとめ)
それと先に挙げた業種で言うと、イラストレーターや、トレーナーは個人指名が多いだろうけれど、音楽家や美容師は個人指名でない場合の方が多いと思う。
音楽の仕事で言うと『ギタリスト』や『弦楽四重奏』と言う指定はあっても、特定の『○○さん』が指名されることは少ない。鍵のトラブルで業者を呼ぶとき、『鍵を開けられる人』が来るけど『○○さん』は指名されない、みたいなイメージ。
個人指名の場合はアーティスト業、タレント業と言う感じになるかと思います。
そんな訳で、こう言った仕事をこなしていくことは、事務所内での評価は上がっても、個人の対外的評価はほとんど上がらない。ラウンジや結婚式で何年演奏しても、音楽家としての知名度や価値は変わらない。
にもかかわらず事務所に所属するには、ライブ実績や作品のポートフォリオが必要だったりするので、つまり個人でライブや曲作りをして評価を高めないと、エージェント側にしたって、実績のない人と繋がったり、その人に仕事を振ったりするのはリスクですからね。
なので、もしミュージシャンを目指すなら、先に話したライブやレッスン、曲作りなど「単価積み上げの仕事」である程度安定して稼げるようになったうえで、その事業拡大を目指すか。もしくはその実績を持ってこう言った「予算の仕事」の門を叩くか、と言う感じで、多くの場合は様々な形態の仕事をいろいろやって暮らしてる感じです。
このYouTube動画もそうと言えばそうですね。昨年の10月に収益化してから、毎週動画を投稿して、3万円ちょっとしか稼げてないので、お小遣いにも満たない感じですが(笑)
ちなみにぼくは、23歳か24歳のころに、毎月十数万円コンスタントに稼げるようになった時点で、アルバイトとか全部やめまして、いまに至ります。どこかで聞いたような表現ですが、そのころお金はなかったけど、別に何とも思わなかったどころか、好きな音楽で自分でお金稼いで、それだけやって暮らしてるのは楽しかったし、いまも楽しいですよ。
一般論としてはぜんぜんおススメ出来ませんが、個人的には興味あるなら一度はミュージシャン、ギタリストを目指してみてもいいんじゃないかと思います。
セクション3:比較とバランス
はい。と言うことで、ここまで動画を見てくださった方なら音楽家と、美容師・イラストレーター・トレーナーなど他業種との共通点や、異なる点も伝わっているかなと思います。
需要の安定具合ランキング
- 美容師は髪が伸びたり、カラーが退色したりするので、需要が自然に生まれます。
- 次点はトレーナーでで健康需要は一定かつ継続的に存在するかと思います。
- 同率最下位は音楽家と、イラストレーター。
ライブやレッスンは基本的に自分で需要を作らないといけないし。
イラストレーターも、何らかでバズらないとチト厳しい。
しかしコストも違います。
美容師は店舗家賃、トレーナーはジム機材の購入や定期メンテナンスなど比較的高額な固定費が掛かります。リースの器具なども多いケースがあるでしょうし、どれも業務用のものである必要があるでしょう。
音楽家やイラストレーターは最初の機材導入費は掛かるものの、それは仕事でやる前から持っていたものがほとんど流用出来ますし、固定費も低コストであることが多いかと思います。また、ギター教室くらいだったら、物件を別途借りずとも音量的に自宅で出来る場合も多いかと思います。
今回取り上げている業種の中で言うと、美容師やトレーナーは社会一般に存在する自然な需要の恩恵を受けやすい反面、仮に固定費に圧迫されて廃業することになった場合、器具などをその後の生活で使うことは基本なさそうです。
一方で、音楽家やイラストレーターは、そもそも楽器を弾いたり、絵を描いたりするのが好きな人たちだと思いますので、廃業しようがしまいが、持っている楽器や画具などはその後も使うことでしょう。そう言う意味では実質コストゼロと言って過言かどうか?(笑)
少なくとも、廃業する原因がコストに圧迫されたこと。と言う音楽家やイラストレーターはほとんどいないと言っていいかと思います。
こう言ったメリット、デメリットのバランスと言うのもあったりします。
セクション4:リスクと課題
コストに圧迫されて廃業することは少ないと言いましたが、音楽家の仕事は甘くない。つまり基本的に稼げません。
ライブやレッスンにひっきりなしに顧客が押し寄せるような人気者は稀ですし、好条件の「予算の仕事」や、大学の常勤講師など超レアなポストは奪い合い。
人気やポストに依存すれば、人気の下降や、ポストを失ったときに、ほぼ無職化。仕事がゼロで事実上の廃業リスクもある。
音楽事務所経由の仕事は、事務所内での評価は上がっても、個人の対外的評価はほとんど上がらない。それはあくまで技術職であって、名前で商売してるわけではないから。名前で商売するならそれはアーティスト業、タレント業に近いことで、音楽家とは少し異なる部分が出て来る。
また発注側も問題なく日々の演奏をしてくれる人がいればそれ以上の要望は基本的に無いのだから、同じ技術を提供できる他者にいつ仕事を奪われてもおかしくない。
単価積み上げもキツい。
ライブを月に何度も行うとしたらその集客が難しいのはもちろんのこと。レッスン1コマ5000円、週10コマで5万円、月収20万なら何とか暮らせるかと思っても、その週10コマの生徒を集めて、安定的にキープするのは実際そう簡単なことではない。
美容師は髪の伸びでリピーターが来るけど、音楽家やイラストレーターは競合との顧客争奪戦。需要自体が少ないと、ライブに誰も来ない、デザイン依頼ゼロなんてことも普通にある。
世の中のどこかには音楽やイラストの安定需要があるのかもしれないけど、あったとしても、そんなレアな仕事・ポストにありつく自体が厳しいし、そのポストを奪われずに居続けるのも難しければ、それらをクリアしても、そのポスト自体がある日突然無くなるリスクも高い。
厳しい世界です…(楽しいけどね)
セクション5:今回のまとめ
なかなかツライ現実を列挙しましたが、基本的に厳しいうえに稼げない業種です。
音大卒業してる人は一般論で言えば超上級者に相当するでしょうが、それでも基本は稼げません!もちろんある程度上手く行くと、暮らせるくらいは稼げますが、仮に月に30万円稼いでも、年収360万円です。ある程度上手く行ってこれでは、稼げるかで言ったら稼げないと言うほかありません。しかも、ここから税金と、社会保険料を支払う必要がありますので、ここでひるむ位なら悪いことは言いません。一般企業に勤めた方がいいと思います。
ですが、例えば現在、余暇の時間のほとんどを音楽に取り組んでいるとか、収入のほとんどを音楽関係に使っているとか、そう言う方にはおススメの仕事かもしれません。
何せ、お金を払って音楽に触れるのではなくて、お金貰って、しかも音楽をやり続けないといけない暮らしが待っていますので、音楽クレイジーの皆さまにおかれましては、超オススメ職業です。そのうえ、大当たりすれば青天井で稼げますので、そんなのって最高じゃないですか!
また、音楽家になるためには、途中にも触れましたが、まずは手を付けやすい「単価積み上げの仕事」定期的にライブをブッキングしてやってみる。レッスンのホームページを作って、生徒を募集してみるなどからはじめてみましょう。特にギタリストは他の楽器に比べて音量が小さいので、自宅で教室を始められるケースが多い点は有利ですので、積極的に利点を生かしましょう
実績を積んで、ポートフォリオをより良くすることが後の仕事に繋がりやすくなるはずです。またこのように自力で、最低ギリギリの生活が送れる収入を安定して確保できるようになるところから始めて、あとは個人事業主の世界ですから、各自の創意工夫で事業拡大を目指しましょう。
SNSに演奏動画を定期的に、可能なら毎日投稿するなどしてアカウントを育てて発信力を高めたり、賞レース・コンクールなどで実績を積むのもお勧めです。
これ以降は、どうやったら会社を大きく出来ますか?に答えがないのと同じで、事業拡大にひとつの答えはありません。あるいは、日々音楽をやり続けるだけで楽しい!と言う方は、暮らせた時点で勝ちということでしょうか。成功の形はひとつではありません。各自なりの楽しい音楽ライフを送りましょう!
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お相手はジャズギタリストのタナカ裕一でした。
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それでは、また次回の動画でお会いしましょう!
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